EXPERIENCE
日常を離れて心静まる、奥山方広寺で過ごす 1泊2日《宿坊体験》
日本の古き良き伝統に触れながら、1泊2日で心と向き合い、じっくりと精神をととのえる宿坊体験です。心を落ち着かせ集中力を高める座禅や写経を体験し、体に優しく栄養バランスの整った精進料理をいただいて、美しい日本庭園や伝統工法で建てられた建築をゆっくり見学してみませんか。
舞台となるのは、浜松市浜名区の山あいに静かに佇む「奥山方広寺」。
臨済宗方広寺派の大本山として六百年以上の歴史を持つ禅寺で、広大な境内は深い緑に包まれています。
訪れる人を日常の喧騒から切り離し、静けさの中へと誘う、まさに心を休めるのにふさわしい場所です。
-
- 季節
- 毎月第4土曜~日曜(休止月あり)
-
- 日程
- 1泊2日
-
- 人数
- 1名~10名(※最小催行人員2名)
-
- 料金
- 12,700円/名
-
- コース
- 1日目 15:00~17:00集合・受付→日程説明→夕食(精進料理)→写経→入浴・自由時間→22:00消灯 / 2日目 6:00起床→坐禅→朝食(精進料理)→解散
-
- 住所
- 臨済宗 大本山 方広寺: 〒431-2224 静岡県浜松市浜名区引佐町奥山1577-1
-
- アクセス
- 車:新東名浜松いなさIC出口を左折し約8分、 東名浜松西ICより約30分 / バス:遠鉄バスにてJR浜松駅より約60分「奥山」下車
-
- 連絡先
- 【体験内容についてのご連絡】臨済宗 大本山 方広寺:053-543-0003
-
- その他
- 【予約システムに関するお問合せ】(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー:053-458-0011 (平日のみ9:00~18:00)
※日曜祝日および時間外は[予約申込はこちら]→[このプランに問い合わせる]からフォームへ入力をお願いします。
【通訳について】
本プランは日本語のみで説明するものです。
【注意事項】
・寺の都合により、コースに記載の順番が前後する事がございます。
・2名様よりご予約可能です(1名の場合はお断りする場合がございます)
・動きやすい服装で参加ください。宿泊が伴いますので、着替え等はご持参ください。
(方広寺に用意があるもの:バスタオル・フェイスタオル・歯ブラシ・ドライヤー)
・料金には、精進料理の夕食・朝食を含みます。
・18歳未満は保護者が同伴してください。

日常を離れ、深呼吸するひとときを
新東名高速道路「浜松いなさIC」から車で約8分。名古屋や静岡市、浜松中心部からもアクセスしやすい方広寺。一歩足を踏み入れると、杉や檜に囲まれ、苔むした石畳や四季折々の草木が彩る穏やかな空間が広がります。
澄んだ空気の中で深呼吸すれば、日常の喧騒を忘れ、心が自然と落ち着いていくのを感じられます。
ここ方広寺では、坐禅や写経、精進料理を通して禅の心にふれる体験が用意されており、初めての方でも気軽に参加できます。
体験内容
歴史と文化に触れる堂内拝観
受付を終えると、希望者は18時の夕食まで境内を自由拝観することができます。東海随一と称される壮麗な大本堂や、国の重要文化財である「釈迦三尊像」なども目にすることができ、禅の精神と共に歴史の厚みにも触れることができます。
- 境内を自由拝観
- 五百羅漢の像を静かに眺める
- 荘厳な堂内で歴史と文化に触れる
- 境内にはさまざまな見どころが並ぶ
- 記念撮影もお忘れなく
- 多数のフォトスポットがある境内
- 紅葉時期のみ公開される開山堂
- 紅葉で彩られる亀背(きはい)橋
五感で味わう精進料理
夕食の時間は18時から。季節の素材を生かした精進料理を、同じ敷地内にある食堂でいただきます。
食前には「食事五観」を唱え、食材や調理に携わった人々への感謝を意識するのも禅寺ならでは。体だけでなく、心にも栄養を与えてくれる食事です。

彩り豊かな膳には、ごまどうふや生麩の田楽、旬の野菜を使った天ぷらなどが並び、浜松らしさを添えた「精進うなぎ」も味わえます。
「精進うなぎ」とは、豆腐、蓮根、山芋などを使用して、本物のうなぎに近い触感を作り出した料理です。
肉や魚、にんにくなどを使わない料理は、一見すると質素に思えるかもしれませんが、一口ごとに素材の滋味深さが広がり、自然の恵みをしっかりと感じさせてくれます。
- 夕食は精進料理の御膳(二の膳付き)
- 明るく整った食堂
筆先に心を映す写経

続いては写経体験。静かな堂内で、筆を手に取り、一文字ずつ丁寧に写していきます。
急ぐ必要はなく、字の上手下手も問いません。目の前の一文字に集中する時間は、思考を鎮め、自分自身を見つめ直すひとときです。
書き上げた経は寺に納めて祈祷していただくことも、持ち帰ることも可能です。
- 写経の作法や意味を教えてもらいます
- 筆先に意識を向け、自分と向き合う時間
日常を離れ静寂を味わう 宿坊の夜
写経体験を終えると、一日目の行程は終了です。
入浴で心身をあたためたあとは、22時に就寝。
慌ただしい日常から離れ、夜の静寂に包まれながらゆっくりとお休みください。
- 畳の香りが心地よい和室
- 窓の外には穏やかな木立が広がる
宿坊の夜は、街の灯りや雑音がほとんどありません。
虫の声や風の音に耳を澄ませば、時間がゆっくりと流れていくのを感じられます。
寝る前にふと窓の外を見ると、満天の星空が広がることも。
深い静けさの中、自分自身と向き合うような、贅沢で特別なひとときをお過ごしいただけます。
静かな時間と向き合う坐禅体験

翌朝、目覚めと共に6時30分から始まる坐禅体験。
背筋を伸ばし、静かに呼吸を調(ととの)えて坐るだけで、心がすっと落ち着いていきます。あれこれ考えをめぐらせるのではなく、ただ坐ることそのものに意味があるのが特徴です。
体験では、まず足を組み、体を左右に揺らして中心を定め、背筋をまっすぐに調えるところから始めます。
- 僧侶から体験の心得を聞きます
- 姿勢を調え坐禅の準備
丁寧な指導のもと、姿勢や呼吸に意識を向けるひとときは、窓の外に広がる緑や、時折聞こえる鳥のさえずりと相まって、自然と心を落ち着かせてくれます。
坐禅中は、目をすべて閉じずに視線を手前に落とす「半眼(はんがん)」で、細く長い呼吸を繰り返します。呼吸に意識を集中することで、次第に心が穏やかになっていくのを感じられます。
体験は、まず10〜15分の短めの坐禅から始まり、その後「警策(けいさく)」の受け方が説明されます。警策とは、坐禅中に、肩や背中を打つ細長い棒で、集中力が途切れた時や姿勢が乱れた時に、自ら申し出て受けるものです。
- 警策の受け方の習得
- 肩に一打を受け心を調えます
2度目の坐禅も15分ほど。肩に響く一打は決して罰ではなく、再び呼吸に意識を戻し、心を落ち着けるためのものです。痛みとともに気持ちも引き締まり、心身がしゃきっと調う感覚を味わえます。

坐禅で心をととのえたあとは、身体に優しい精進料理の朝食をいただき、宿坊体験はすべて終了となります。
呼吸を調え、筆を走らせ、自然の恵みを味わう。方広寺での一泊二日を終える頃には、心の奥に澄んだ静けさがそっと宿ります。
忙しさの中でつい置き去りにしてしまう“自分の感覚”を取り戻せる、贅沢なひとときです。
宿坊で迎える朝は空気が澄み、鳥の声や木々のゆらぎがそっと背中を押してくれます。
日常では気づけない、小さな変化や心の余白にも出会えることでしょう。
自分自身を丁寧にととのえ、心身ともにリフレッシュする時間を体験してみませんか。
ガイド紹介
臨済宗方広寺派 講社部長 新野 祥永さん

浜松市出身。大学進学をきっかけに出会った和尚の人柄に惹かれ、修行を経て僧侶としての道を歩み始めました。現在は浜松市細江町にある寿楽寺の住職を務めながら、方広寺では講社部長として拝観やご祈祷の受付、坐禅や写経体験の指導を行っています。自然豊かな環境の中で、坐禅を日常に生かす心の調え方を伝えながら、方広寺の魅力を広く伝えることに力を注いでいます。
体験レポート動画もご覧ください。
Access Map
Recommended Experienceおすすめの体験
-
ActivityNature【近日予約開始 1月24日~4月30日】三代にわたり土を耕し、実を結ぶ至福の味わい。笑顔あふれるいちご狩り体験【2026年1月の予約は準備中です】
温暖な気候に恵まれた浜松市。その穏やかな気候と豊かな... -
ActivityCulture浜松で「本物に出会う」合氣道体験日常の合間に、ふと自分を見つめ直したくなることがあります。浜松市合氣道協会「正風会」が提供する合氣道体験は、そんなときに...
-
ActivityNature11/26(水)《天竜二俣駅発🐾三ヶ日駅発》船でしか行けないcafé FUWARI French DOG dayわんこと一緒に湖畔の隠れ家へ
SNSで大注目の船でしか行けないcafe FUWARI Frenchに、わ...




























