やらまいかツーリズム

EXPERIENCE

Culture

由緒ある禅寺 方広寺で心がととのう、日帰り坐禅・写経体験

浜松市浜名区の山あいに佇む奥山方広寺。臨済宗方広寺派の大本山として六百年以上の歴史を持つ禅寺です。境内は深い緑に包まれ、訪れる人を日常の喧騒から切り離し、静けさの中へと誘います。ここでは、坐禅や写経、精進料理を通じて、禅の心にふれる日帰り体験ができます。

  • 季節
    通年
  • 日程
    10:00~13:00 / 12:00~15:00  180分
  • 人数
    2名〜5名 (5名に達するまで受付)
  • 料金
    【基本】大人5,700円/名、小・中学生5,300円/名  【通訳付き】15,000円/名(2名以上での申込)
  • コース
    《午前》受付→坐禅→写経→精進料理→堂内拝観  / 《午後》 受付→精進料理→坐禅→写経→堂内拝観
  • 住所
    臨済宗 大本山 方広寺: 〒431-2224 静岡県浜松市浜名区引佐町奥山1577-1
  • アクセス
    車:新東名浜松いなさIC出口を左折し約8分、 東名浜松西ICより約30分 / バス:遠鉄バスにてJR浜松駅より約60分「奥山」下車
  • 連絡先
    【体験内容についてのご連絡】臨済宗 大本山 方広寺:053-543-0003
  • その他
    【予約システムに関するお問合せ】(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー:053-458-0011 (平日のみ9:00~18:00)
    ※日曜祝日および時間外は[予約申込はこちら]→[このプランに問い合わせる]からフォームへ入力をお願いします。

    【通訳について】
    基本プランは日本語のみで説明するものです。
    日本語でのコミュニケーションが困難な方には、より深く禅について英語通訳と共にお伝えする通訳付きプランをお申し込みください。

    【注意事項】
    ・寺の都合により、コースに記載の順番が前後する事がございます。
    ・小学生未満の方は見学のみとなります。
    ・持ち物等はございません。

 

 

 

日常を離れ、深呼吸するひとときを

 

新東名高速道路「浜松いなさIC」から車で約8分。名古屋や静岡市、浜松中心部からもアクセスしやすい方広寺。一歩足を踏み入れると、杉や檜に囲まれ、苔むした石畳や四季折々の草木が彩る穏やかな空間が広がります。

 

澄んだ空気の中で深呼吸すれば、日常の喧騒を忘れ、心が自然と落ち着いていくのを感じられます。

 

ここ方広寺では、坐禅や写経、精進料理を通して禅の心にふれる日帰り体験が用意されており、初めての方でも気軽に参加できます。

 

 

静かな時間と向き合う坐禅体験

 

坐禅は、背筋を伸ばし、静かに呼吸を調(ととの)えて坐るだけで、心がすっと落ち着いていきます。あれこれ考えをめぐらせるのではなく、ただ坐ることそのものに意味があるのが特徴です。

 

体験では、まず足を組み、体を左右に揺らして中心を定め、背筋をまっすぐに調えるところから始めます。

 

丁寧な指導のもと、姿勢や呼吸に意識を向けるひとときは、窓の外に広がる緑や、時折聞こえる鳥のさえずりと相まって、自然と心を落ち着かせてくれます。

 

 

坐禅中は、目をすべて閉じずに視線を手前に落とす「半眼(はんがん)」で、細く長い呼吸を繰り返します。呼吸に意識を集中することで、次第に心が穏やかになっていくのを感じられます。

 

体験は、まず10〜15分の短めの坐禅から始まり、その後「警策(けいさく)」の受け方が説明されます。警策とは、坐禅中に、肩や背中を打つ細長い棒で、集中力が途切れた時や姿勢が乱れた時に、自ら申し出て受けるものです。

 

 

2度目の坐禅も15分ほど。肩に響く一打は決して罰ではなく、再び呼吸に意識を戻し、心を落ち着けるためのものです。痛みとともに気持ちも引き締まり、心身がしゃきっと調う感覚を味わえます。

 

 

筆先に心を映す写経

 

坐禅の後は写経体験です。静かな堂内で、筆を手に取り、一文字ずつ丁寧に写していきます。

 

急ぐ必要はなく、字の上手下手も問いません。目の前の一文字に集中する時間は、思考を鎮め、自分自身を見つめ直すひとときです。

 

 

書き上げた経は寺に納めて祈祷していただくことも、持ち帰ることも可能です。

 

 

五感で味わう精進料理

 

体験の締めくくりには、季節の素材を生かした精進料理を、同じ敷地内にある食堂で楽しめます。

 

彩り豊かな膳には、ごまどうふや生麩の田楽、旬の野菜を使った天ぷらなどが並び、浜松らしさを添えた「精進うなぎ」も味わえます。

「精進うなぎ」とは、豆腐、蓮根、山芋などを使用して、本物のうなぎに近い触感を作り出した料理です。

 

食前には「食事五観」を唱え、食材や調理に携わった人々への感謝を意識するのも禅寺ならでは。体だけでなく、心にも栄養を与えてくれる食事です。

 

 

 

肉や魚、にんにくなどを使わない料理は、一見すると質素に思えるかもしれませんが、一口ごとに素材の滋味深さが広がり、自然の恵みをしっかりと感じさせてくれます。

 

 

歴史と文化に触れる堂内拝観

 

体験を終えると、希望者は堂内を拝観することも。東海随一と称される壮麗な大本堂や、国の重要文化財である「釈迦三尊像」なども目にすることができ、禅の精神と共に歴史の厚みにも触れることができます。

 

 

呼吸を調え、筆を走らせ、自然の恵みを味わう。

 

方広寺での一日を終える頃には、心の奥に澄んだ静けさが残ります。慌ただしい日常では忘れがちな感覚を取り戻せる、贅沢なひとときです。

 

自分自身を調え、心身をリフレッシュする時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

体験内容

 

体験内容は約3時間。深い緑と静けさに包まれた雰囲気の境内を歩き、本堂横で受け付けを済ませます。

坐禅体験では、背筋を伸ばし呼吸に集中することで心を調え、必要に応じて警策を受けながら意識を深めます。

 

続いて行う写経は、一文字ずつ丁寧に経を写すことで、自らと向き合う穏やかな時間となります。書き上げた経は寺に納め祈祷していただくことも、自宅に持ち帰ることもできます。

 

体験の最後には、旬の野菜や豆腐料理、生麩田楽やごまどうふなどが彩り豊かに並ぶ精進料理をいただきます。浜松らしさを添えた「精進うなぎ」も楽しめ、素材の滋味を心ゆくまで味わえます。

 

希望に応じて大本堂や国の重要文化財を拝観し、禅の精神と歴史の重みを体感。呼吸を調え、筆を走らせ、自然の恵みを味わう一連の流れが、心身を穏やかに調えてくれる特別なひとときとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイド紹介

 

臨済宗方広寺派 講社部長 新野 祥永さん

 

浜松市出身。大学進学をきっかけに出会った和尚の人柄に惹かれ、修行を経て僧侶としての道を歩み始めました。現在は浜松市細江町にある寿楽寺の住職を務めながら、方広寺では講社部長として拝観やご祈祷の受付、坐禅や写経体験の指導を行っています。自然豊かな環境の中で、坐禅を日常に生かす心の調え方を伝えながら、方広寺の魅力を広く伝えることに力を注いでいます。

 

 

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