やらまいかツーリズム

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浜名湖近くの工房で楽しむ、「とんぼ玉」の世界

小さなガラスの粒に、無限の表情が宿る「とんぼ玉」。古くから人々に愛されてきた、日本の伝統工芸のひとつです。芯棒に溶けたガラスを巻き取り、色ガラスを重ねたり、模様を描いたりしながら、少しずつ形を整えていきます。完成した玉はアクセサリーやストラップとして、日常に寄り添い、手仕事ならではの温もりを感じさせてくれます。浜名湖近くの「ガラス工房 CLOVER」では、このとんぼ玉づくりを実際に体験することができます。透明感あふれる色の重なりや模様の変化を、自分の手でつくり出す時間は、日常を離れた特別なひとときです。

  • 季節
    通年(不定休) 
  • 日程
    毎日 午前10時から
  • 人数
    1~8名(1グループのみ)
  • 料金
    1,650円/名
  • コース
    4名まで60分、5名~8名は120分
  • 住所
    静岡県浜松市浜名区細江町気賀3880
  • アクセス
    東名高速道路 浜松西IC/三ヶ日ICより車で15分 舘山寺スマートインターより車で5分
  • 連絡先
    【体験内容についてのご連絡】ガラス工房CLOVER:053-522-1968
  • その他
    【予約システムに関するお問合せ】(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー:053-458-0011 (平日のみ9:00~18:00)
    ※日曜祝日および時間外は[予約申込はこちら]→[このプランに問い合わせる]からフォームへ入力をお願いします。

    【注意事項】
    本体験は日本語のみでのご案内となります。

    【連絡事項】
    ※所要時間は約60分(4名まで) 約120分(8名)
    ※かなり汗をかきますので、汗拭きタオル(お着換え)等のご用意をお願いします。                                    
    ※作品の受け渡しは制作後60~90分(気温によります)
    ※後日や配送(別途料金)も対応いたします。

 

 

 

緑に囲まれた工房で、ガラスと向き合う時間

 

浜名湖のほど近く、田んぼが広がる静かな場所にある工房。整然と並んだ道具のひとつひとつが、長い時間をともにしてきたような佇まいを見せています。

 

とんぼ玉は、紀元前から世界を巡り、シルクロードを通じて東西に広まったガラス細工です。日本では奈良時代から親しまれ、現代でもアクセサリーやアート作品として愛されています。

 

小さな玉の中に色とりどりのガラスが織りなす模様は、時代を超えて人々を魅了し続ける、豊かな世界を映し出しています。

 

 

 

人の「想い」と重なる体験

 

この工房を訪れる人の数だけ、そこには小さな物語があります。

 

娘さんとお母さんが、お父さんへの誕生日プレゼントをつくったり、結婚のお祝いとして両親に贈る作品を仕上げたり。卒園を迎えた子どもが、先生への「ありがとう」を込めながら制作する姿もあります。

 

なかには、長く体調を崩していた方が少し元気を取り戻し、リハビリを兼ねて訪れ、ガラスづくりの時間を楽しむことも。

 

ここで過ごすひとときは、作品づくりを超えて、人の想いが静かにかたちになる時間でもあります。

 

 

「どの作品にもつくった人の想いが込められていて、それぞれの表情として残っていくんです」と店主の白柳さん。自分の手で生み出した作品は、出来上がりの完成度以上に、愛着や思い出を映す存在になるのだと感じられます。

 

 

色を選び、模様を描く楽しさ

 

体験は、まず玉に使う色を選ぶところから始まります。透明なガラスに鮮やかな色を重ねたり、点や線で模様を描いたりと、選び方ひとつで印象が大きく変わります。

 

 

「どんな雰囲気に仕上げたいか」をイメージしながら進められるのも、この体験の魅力です。迷ったときは白柳さんが、初心者でも扱いやすい方法や、色の組み合わせを丁寧に提案してくれるので安心です。

 

 

炎と向き合い、ガラスを紡ぐ

 

デザインが決まったら、バーナーの炎でガラス棒を溶かし、芯棒に巻き取って玉の形をつくっていきます。熱を加えるとガラスは柔らかくなり、息をのむほど滑らかに表情を変えていきます。

 

 

色ガラスを置いて模様をつけ、さらに熱を加えながら形を整えていくと、次第に自分だけのとんぼ玉が姿を現します。

 

小さな玉の中に広がる世界を目の前でつくり出す時間は、まるで魔法のようです。

 

 

世界に一つのとんぼ玉を手にする喜び

 

仕上げたとんぼ玉は、専用の機材でゆっくりと冷却されます。その間、周辺でランチを楽しんだり、浜名湖の風景を散策したり。

 

完成した作品はその日のうちに持ち帰れるほか、郵送で受け取ることもでき、旅の思い出として長く手元に残せます。

 

 

自分でつくったとんぼ玉は、ペンダントやストラップなどに仕立てると、日々の暮らしの中で長く寄り添ってくれます。

 

小さな玉の中に、自分が選んだ色や込めた思いが詰まっているからこそ、作った日の記憶や、贈った人との思い出を鮮やかに呼び起こしてくれるのです。

 

静かな工房で過ごすひとときは、ガラスと向き合う時間であると同時に、自分自身や大切な人との時間をあらためて見つめ直す機会になるのかもしれません。

 

体験内容

 

体験時間はおよそ1時間ほど。まずは色や模様をじっくり選び、自分だけのデザインを決めたら制作に取りかかります。ガラスを溶かし、色ガラスを重ね、少しずつ形を整えていく工程は、手と目で確かめながら進める集中の時間です。

 

仕上げた玉は専用の機材で冷却し、その日のうちに持ち帰ることができます。チョーカーネックレスやストラップ、髪ゴム、ブレスレットなどに仕立ててお渡しするので、旅の途中でもすぐに身に着けたり、大切な人へのお土産にしたりする楽しみが広がります。

 

ガイド紹介

ガラス工房 CLOVER 代表 白柳 茜さん

 

浜松市出身。15年前に「ガラス工房 CLOVER」を開き、地元でガラスと向き合う日々を続けています。石川県でガラスを学び、加賀の工房で経験を積んだ後、浜松で独立。吹きガラスやとんぼ玉の体験教室を通じて、ガラスの奥深さやものづくりの楽しさを訪れる人に伝えています。

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