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【夏休みに】小学生OK! 伝統工芸「手捺染(てなっせん)」&「△さんかくふじさん」で染色体験デビュー!

夏休みには初めての伝統工芸に触れてみませんか?
「染色」には、大量の良質な水が必要とされ、天竜川の水源豊かなここ浜松市で受け継がれてきました。 日本でも有数の染色工場である武藤染工さんで、『手捺染(てなっせん)』と『板締め絞り』という2つの染色技法を体験できます。

『手捺染』では、約8万通りの染料・生地・柄の組み合わせから、あなただけのオリジナル・ハンカチを。
『板締め絞り』では「はさんで染める△さんかくふじさん」という体験で、布地に染料がしみ込んで染まっていく様子を眺めながらオリジナルてぬぐいを作れます。

ご家族の思い出作りや、ラーケーション・夏休みの自由研究にもおすすめの体験です。

工場見学は、当日の天候や稼働状況によって可能な場合がありますので、ご希望がありましたら現地でご相談ください。
なお、染色体験は冷房のある部屋で行いますが、工場内は大変気温が高く(40度前後)なりますので、体温調節のできる服装、汗拭きタオルや水分のご用意をお願いします。

  • 季節
    夏限定 6月中旬~9月中旬  それ以外の時期はこちらの体験ができます▶https://hamamatsuat.hamamatsu-daisuki.net/experience/1125/
  • 日程
    約90分
  • 人数
    1名〜3名まで 
  • 料金
    大人5,500円 小学生3,300円
  • コース
    9:30〜11:00、13:30〜15:00(所要時間 90分)
  • 住所
    武藤染工株式会社 小池工場:静岡県浜松市中央区小池町2420
  • アクセス
    バス:遠鉄バス停「イオンモール浜松市野」から徒歩5分  車:JR浜松駅から20分(1組につき2台まで駐車可能です)
  • 連絡先
    【体験内容についてのご連絡】武藤染工株式会社 小池工場:053-463-8381
  • その他
    【予約システムに関するお問合せ】(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー:053-458-0011 (平日のみ9:00~18:00) ※日曜祝日および時間外は[予約申込はこちら]→[このプランに問い合わせる]からフォームへ入力をお願いします。

    【注意事項】体験は冷房のある部屋で行います。工場を見学する場合は、大変気温が高く(40度前後)なりますので、体温調節のできる服装、汗拭きタオルや水分のご用意をお願いします。/小学生の申込の際は必ず保護者がご同行ください。/工場内の撮影はお控えください。体験内容のみ撮影可能です。/汚れてもいい服装でご参加ください。/靴は歩きやすいもの(ヒールやサンダルは不可)、なるべく動きやすい服装でお越しください。/本体験は日本語のみでのご案内となります。

体験内容

 

1.『手捺染(てなっせん)』体験

 

約36cm版のハンカチを、自分で選んだ色で実際にプリントすることができます。

 

➀3種類の柄から1つを選びます。 

※この体験では、2人または3人のグループの場合は、作業上それぞれ別の柄を選んでいただきます。

 

オススメは、浜松・浜名湖観光アンバサダーが着用しているスカーフと同じモチーフのもの。浜松市在住の染色作家・桂川美帆さんによるデザインです。

浜松や浜名湖にちなんだ動植物やアクティビティが全面にちりばめられた柄が特徴で、浜松の観光土産にもぴったりです。

 

②4色の生地から一枚選びます。

 

③選んだ柄の版の枚数に合わせて、18色の中から3〜4色を選びます。

 

➃捺染の版に色糊を乗せ、スキージで擦ります

 

➄色を固着(定着)させて、完成

【オリジナル・ハンカチの完成!】

※当記事では「オリジナル・ハンカチ」または「ハンカチ」と記載していますが、完成後お持ち帰りいただくものは両端の縫製をしていないハンカチサイズの布です。使用または洗濯をされる場合は、ご自分で両端の縫製をしていただくことをおすすめします。

 

 

2.『板締め絞り』△さんかくふじさん体験

 

続いて、36cm×100cmの手ぬぐいを『板締め絞り』という方法で染めることができます。

 

「17色」の中から、好きな染め色を選びます。

 

②手ぬぐいを三角形に畳んで、2枚のアクリル板で生地を挟んで固定します。

 

③染料などの材料を混ぜ、布を漬け込みます。

真っ白な生地が徐々に染まることで、まるで雪をかぶった富士山のように。

「染め」を視覚的に体験できます。

 

④布を洗って、乾かすと完成です。

 

 

 

「はさんで染める△さんかくふじさん」は体験キットにもなっています。職人の世界と言われる染色を「お子さまでも体験できるように!」という想いのもと、生み出された商品です。グッドデザイン静岡2023【特別賞】も受賞しています。

お土産に購入して、体験時と別の色を試したり、プレゼントやお子さんの自由研究にも最適です。

 

工場見学は、当日の天候や稼働状況によって可能な場合がありますので、ご希望がありましたら現地でご相談ください。

なお、染色体験は体験は冷房のある部屋で行いますが、工場内は大変気温が高く(40度前後)なりますので、体温調節のできる服装、汗拭きタオルや水分のご用意をお願いします。

 

 

遠州産地の「染め」を支える老舗染色工場のご紹介

 

創業1961年。時代は高度経済成長期の真っ只中にあり、まさに人々の暮らしが豊かになる中で産声をあげたのが、浜松市の染色工場「武藤染工」さんです。

 

武藤染工さんは、浴衣や手ぬぐいなどを染める「注染そめ」からはじまり、小幅の和装物(主に旅館着やお祭り用の浴衣や法被)、広幅のアパレル衣料の服地(洋服の生地)の「捺染そめ」まで、「染め」を専門に請け負う加工工場です。

 

浜松市内に2ヶ所点在する工場のうち、体験を行っているのは小池工場(中央区小池町)。

ショッピングモール「イオンモール浜松市野」のすぐそばにあり、浜松ICから車で約10分、JR浜松駅からはバスで約20分で到着します。

主に捺染そめを手掛ける工場です。外壁に大きく描かれた「武藤染工」の文字が目印。

 

 

新旧活躍する大型機械が並ぶ工場内

 

車道添いにひっそりとあるシャッターの入口を潜ると、中からは「ガッチャンガッチャン」といった機械音が聞こえてきます。音のなる方へ進むと、そこには入口からは想像できない大型の染色機械が並び、ひっきりになしに生地が左右、上下と忙しく回転している様子に圧倒されます。

 

歴史を感じさせる染色機械の多くは捺染を自動で行うもの。捺染とは、染料を糊に溶かした色糊を使って型で生地に模様をプリントする、型染めの染色技法をさします。

 

 

染色工場では、夏には冬物を、冬には夏物の服地づくりを行なうのが慣例だといい、武藤染工さんに6月に訪れた際には、秋祭りの浴衣や法被の準備で大忙しでした。これほど大きな機械があっても、捺染前の細かな調整はすべて手作業。手際よく機械を使いこなす姿に職人技が光ります。

 

さらに工場の2階には、部屋一面に全長約25mにも及ぶ手捺染の作業台が広がります。1階とはまったく異なる光景に、思わず声をあげてしまうほど圧巻の大空間です。この手捺染台は、手ぬぐいや法被、踊り絵羽浴衣など、小幅の生地を捺染するために用いられています。

 

 

2人の職人が阿吽の呼吸でスキージ(版の上にインクを乗せてインクを押し出すためのゴム製のヘラ)を移動させて捺染します。職人の経験や感性によって仕上がりも変化するのだとか。

 

これほど大きな手捺染台を所有する工場は遠州産地はもちろん国内でも珍しく、時代とともに惜しくも閉業していく工場があるなかで、手捺染でしかできない風合いを求めて武藤染工さんに全国から注文が集まっているそうです。

 

「染め」を日常に

 

武藤染工さんの魅力は、伝統技術を守るだけではありません。「染め」の魅力を身近なものにするための発信も取り組んでいます。

たとえば、小学校を中心に工場見学や体験を積極的に受け入れています。ときには、約100名の小学生が武藤染工さんを訪れ、その仕事ぶりに触れることもあるとか。「染め」という仕事を後世へとつないでいく努力を惜しみません。

 

駐車場と工場入口のご案内

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